憲法記念日 ~22歳の女性が日本社会を変えた~
2020年5月3日 09時53分 太平洋戦争が終わった翌年1946(昭和21)年、11月3日(現文化の日)、日本国憲法が公布されました。
そしてちょうど半年後の1947(昭和22)年、5月3日(現憲法記念日)に施行されます。
今朝、学校に国旗を掲揚しました。
昨年から、天候に関係なく、玄関先に簡単に掲揚できる国旗にしています。
おかげで、本日は朝から雨が降っていますが、問題なしです。
せっかくですから、日本国憲法についてこのホームページを通して生徒に学んでほしいと思います。
日本国憲法は、戦争放棄を明記している世界で唯一のものです。
そしてあまり知られていないのが、第24条「両性の平等の原則」の条文について。
1946年の時点で、男女平等が憲法に明記されたことは、世界的に見てもかなり異例のことでした。
この作成の中心となったのが、22歳の民間人女性「ベアテ・シロタ・ゴードン」(1923~2012)。
「たった1行のルール」によって、男尊女卑で女性が虐げられていた日本社会を変え、
日本女性の未来を変えたのです。
日本人の多くは伊勢神宮に祀られている「アマテラス(天照大神)」女神を崇拝しています。
歴史の授業でも習ったように、弥生時代の邪馬台国の女王卑弥呼や
古代には推古天皇をはじめ何人もの女帝がいました。
その後も「源氏物語」の紫式部や「枕草子」の清少納言など、女流作家も活躍してきました。
それがサムライの男たちが国を支配するようになると、女性の立場がどんどん弱くなっていきます。
西洋化を図った明治憲法でも、女性の権利はほとんど改善されていません。
参政権なし、財産相続ができない、子どもの親権なし、裁判を起こせない、教育や就職面での差別等。
GHQ民政局員だった22歳のベアテは、大学や図書館を飛び回り、世界中の憲法をかき集め、
その知恵を結集して、「大好きな日本に、最高の憲法を届けるんだ」という思いで作成にあたります。
こうしてできあがったのが、日本国憲法第24条「家族生活における個人の尊厳と両性の平等」です。
さらに詳しく知りたい人は、先日紹介した「ミライの授業」等の本やインターネット(ユーチューブ)等で調べてみてください。
日本社会を変え、日本女性の未来を変えた「ベアテ・シロタ・ゴードン」。