東日本大震災九周年追悼式を前に ~被災地と続く交流 ① ~
2020年3月10日 16時27分 明日、3月11日は県立高校一般入試。
1週間前に臨時休校になりましたが、3年生は家庭でしっかりと勉強をしていると思います。
一方学校では、生徒がいない中、3月17日の卒業式に向けて着々と準備を進めています。
9年前の2011年(平成23年)3月11日の東北地方もそうでした。
卒業式を明日に控え、一足早く渡された思い出のたくさん詰まったアルバムを開き、
10数時間後の卒業式に思いを馳せた生徒もいたことでしょう。
そして2時46分、あの未曽有の被害をもたらした東日本大震災が起こったのです。
信じられないような光景が次々とテレビから流れ
「復興に向けて、自分には何ができるか。」
という問いかけが同じ日本人である私たちにつきつけられたような気がします。
震災直後、三崎中学校や地域からは、毛布や衣類、義援金などと一緒に、
子どもたちの応援メッセージも送られました。
2011年6月、それらを受け取った気仙沼市の大谷中学校から返事が届きました。
そこには、卒業式の準備をしていた際の大惨事に現実を見失いかけた様子とともに
「三崎中からのメッセージを読む度に、安心感が得られます。
みなさんにもたいへんなことがあると思いますが、お互いにがんばっていきましょう。」
といったお礼や力強い言葉がつづられていました。
そのときから大谷中学校との交流が始まりました。
毎年、12月には三崎中学校からは自分たちで作ったいもやメッセージ、三崎中の写真を送っています。
大谷中学校からもメッセージや生徒が作った「大谷っ子米」が届きます。
このような大谷中学校との交流を通して、お互いが感謝の心でつながっているような気がします。
令和2年1月29日、毎年楽しみにしている「大谷っ子米集会」を行いました。
宮城県気仙沼市や大谷中学校についてのクイズを通して理解を深めた後に、
お米をおにぎりにしていただきました。
おにぎりを包む海苔も気仙沼から取り寄せました。
お米の甘みとともに、大谷中学校の生徒たちの思いも感じながらおいしくいただきました。
この大谷っ子米集会のことを新聞に投稿したところ、3回にわたって掲載されました。
2020年2月16日付 愛媛新聞(掲載許可番号:d20200220-002)