地域とともにある学校
2019年5月15日 07時41分 地域にある愛媛県立三崎高校の分校化が見送られました。
その立役者の一人が地元松出身の高校の先生。
そのドラマの裏側を熱く、優しく語っています。
「三崎高校の四季 春バージョン」
「これはただの奇跡ではなく、三崎高校の存続を願い、
アクションを起こしてくれた人々の思いが結実したものである。
すべての「結果」には、「理由」がある。
5年前、文科省の土曜活用事業の指定を受け 、土曜日にも学校を開くことになった。
その際、地域と連携した活動を行ってはどうかと思い至った。
今でこそ、愛媛県で、全国で「高校と地域の連携」が盛んに行われているが、
当時の愛媛県ではまだあまり盛んではなく、突拍子もない提案であったはずだ。
それを、当時の校長先生、教頭先生は快く受け入れ、バックアップしてくださった。
それからの5年間で多くの先生、生徒、地域の方々に協力していただいて、
三崎高校の「地域おこし」は、今や学校の魅力の1つにまでなっている。
それが今回の、文科省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(地域魅力化型)」
の指定であり、分校化回避につながっていたのだ。
そう、5年前のあの日に、この結果は約束されていたのではないかと思う。
しかし、それは何の努力もなしに手に入ったのではない。
それを現実のものにしたのは、「地域のために何かをしたい」という生徒たちの熱い思いと、
それを支えてくださった方々の力だ。
三崎高校の挑戦は次のステージに。
三崎高校創立60周年記念のスローガンは「花橘 未来へ続く 道標」である。
先輩たちの姿を道標に、みさこう生は三崎高校存続という偉業をやってのけた。
三崎高校は、来年で創立70周年である。
次の10年、20年に持続可能な高校を作っていくのが、
三崎高校の「今」を生きる我々の次のミッションである。
この最高にワクワクするミッションに我々は取り組んでいく。
みさこう 最高 さあ行こう!
日本で1番の高校を目指して、三崎高校の新たな挑戦が始まります。
皆さん、一緒にワクワクドキドキしましょう!」
この土曜活用授業では、三崎中学校の保護者や地域のみなさんが多く参加・協力されたようです。
四国最西端の地で、多くの人が熱く燃えています。
社会を動かすのは、何もすごい人だけではありません。
熱い思いが時代をつくっていきます。
まさに令和という時代にふさわしいようです。